人狼様に嫁ぎます〜シンデレラ・ウェディング〜

ミモザは笑みを浮かべる。ヴァイオレットの顔に、まるで花のような美しい笑顔が咲いた。

「ミモザ!!」

ヴァイオレットは抱き締める腕に力を込める。いつの日か思い描いた淡い夢だった。イヴァンがいて、アイリスがいて、リオンがいて、そしてミモザがいる。その夢がようやく叶った瞬間だった。

笑い合いながら抱き締め合うヴァイオレットとミモザを、イヴァンは誰よりも優しい目で見つめていた。



イザベルとの勝負にヴァイオレットが勝って早くも一週間が過ぎた。イヴァンの屋敷では、以前と変わらない穏やかな時間が流れている。

ミモザはアイリスとリオンに屋敷での仕事を教えてもらい、ランカスターの屋敷で働いていた頃よりも楽しそうに働いている。一緒に食事をしたり、お茶を楽しんだり、ランカスターの屋敷では楽しめなかったことがイヴァンの屋敷ではできるため、ミモザの幸せそうな顔を見るたびにヴァイオレットの胸は幸せで満たされていく。

「ヴァイオレット、ミモザ、アイリス、お茶にしよう!ケーキを焼いたんだ!」

書庫にてお喋りを楽しんでいたヴァイオレットたまに、リオンが話しかける。ケーキという言葉にミモザが目を輝かせた。

「やった!リオンの作るケーキ大好き!」

「あんた、本当にリオンの作ったお菓子好きだよね〜。太るよ?」

アイリスがミモザの腹部に手を伸ばし、指でお腹の肉を摘んでいく。それに対し笑いながらミモザは「やめてよ〜!」と言い、ヴァイオレットの口から笑い声が出ていった。