人狼様に嫁ぎます〜シンデレラ・ウェディング〜

話す彼女の目から涙が溢れていく。ヴァイオレットは、ミモザを迷うことなく抱き締めた。

「ミモザは何も悪くないわ。悪いのはイザベル様とチャールズ様だから」

「そうそう!ミモザは王宮のメイドたちが驚くくらい頑張ってくれてたよ。ミモザが掃除した部屋、めちゃくちゃ綺麗だった」

フェリシアーノもミモザに優しく声をかけると、オリバーが「剣の稽古が終わった後、いつも真っ先に水やタオルを持って来てくれるだろう?ありがとう」と微笑む。それに続くようにサクラも「王宮の者たちはみんな、あなたに感謝しています」と言った。

「ありがとう、ございます……」

ミモザは何度もお礼を口にし、涙を拭う。ヴァイオレットがその背中をさすっていると、イヴァンが話しかけた。

「ミモザ、よかったら僕の屋敷で働いてくれないかな?」

「えっ?」

ミモザだけでなく、ヴァイオレットも聞き返してしまった。二人が顔を上げた先で、イヴァンは優しく微笑んでいる。

「ヴァイオレットは君と一緒にいたいみたいだし、僕も真面目な君を気に入っている。どうかな?」

「……イヴァン様がそう仰るのなら、あたしはあなたに全力で仕えます」