人狼様に嫁ぎます〜シンデレラ・ウェディング〜

「街の人やウィロウ地方の人に話を聞いた際、ほとんどの人がシャーデンフロイデが攻撃をする前に女性の声が聞こえたと話していました。あの場にいた人の中で魔法が使えるのは、イヴァン様とフェリシアーノ様、そしてサクラ様とオリバー様です。そのことを考えた時に、私は疑問に思いました。いつもサクラ様がシャーデンフロイデが現れる前にどこかへフラリといなくなってしまうことを。イヴァン様からお借りした本には、幻影魔法は魔法を使う人と幻は距離を取らなければならないと書かれていました。なので、サクラ様が幻影を生み出していたのではないかと思ったのです」

「もちろん勤勉で規律を重んじるサクラがこんな騒動を独断でするわけがないだろうから、フェリシアーノが命じたんだと嫌でもわかったよ。これがヴァイオレットの見つけた答えだ」

イヴァンがヴァイオレットの肩を抱き寄せながらそう言うと、フェリシアーノとサクラは顔を見合わせて微笑み、拍手を二人に送る。

「ヴァイオレットならきっと気付くと思っていたよ。君は聡明な女性だからね」

フェリシアーノがウインクをし、ヴァイオレットは「お褒めいただきありがとうございます」と頭を下げる。そんな彼女にフェリシアーノがヒラヒラと手を振っていると、鬼のような形相をしたオリバーが「フェリシアーノ!!」と大声を上げながら彼に詰め寄る。