人狼様に嫁ぎます〜シンデレラ・ウェディング〜

「さすがヴァイオレット。詳しいね」

イヴァンが優しく微笑み、ヴァイオレットの顔にも自然と笑みが浮かぶ。ほんの少し笑いかけられただけで胸の中が喜びで溢れてしまうのだ。

「この絵画、実は面白い仕掛けがあるんです」

「仕掛け?」

イヴァンだけでなく、アイリスとリオンも訊ねた。ヴァイオレットは絵画を手に取り、それを窓際へと持って行く。

「陽に当てると、絵の中にルーカスがカンナに宛てて書いたメッセージが浮かぶ仕掛けが施されているんです」

ヴァイオレットはレースカーテンを開ける。西日が部屋の中を眩しいほどに照らす中、ヴァイオレットたちは絵に目を向ける。刹那、彼女たちの顔は曇った。

「これって……」

ヴァイオレットが呟くと、イヴァンは立ち上がり部屋を出て行ってしまった。



その翌日から、ヴァイオレットはイヴァンと共にシャーデンフロイデの調査に本格的に取り掛かることになった。

ヴァイオレットは「一人でも大丈夫です」と言ったものの、イヴァンは「危ない場所もあるから」とヴァイオレットが一人で調査をすることに首を縦に振ってくれなかったので、一緒に調査をしている。