つまらない日々に花が咲いた

昼休憩になり、美琴たちと購買に向かった。

そこで加納先輩にばったり会った。

加納先輩に、いつにも増して女子たちに囲まれていた。
「先輩、チョコ貰ってください。」
「ありがとう。」
そういう声が飛び交っていた。

「さすがだね、先輩」
美琴は感心したように言った。

『いや、これ、私の出る幕じゃなくない？』
加納先輩に渡すのは諦めようと思い始めていた。

放課後、

美琴は彼氏に会うために帰って行った。
陽菜もバイトがあるからと慌てて帰って行った。

私は一人で校舎を出た。