「美緒、加納先輩といつから挨拶する関係になったの?」
美琴と陽菜に聞かれた。

2人には正直に話すことにした。
「実は、加納先輩とは、私がサボるときに使ってる場所で出会いました。
私がサボっていたら、加納先輩がやってきて
『一緒にここにいていいか?』って聞かれて、
それ以来、被ったら一緒にいたりしてました。」
そう話すと、美琴と陽菜は驚きをかくせなかったようで
「えええー!」
教室に響き渡るような声で言った。

教室中の生徒がこっちを見たため、
一旦3人で落ち着くことにした。

「それで、他には・・・?」
美琴と陽菜に質問された。

「それと、実は5歳のときに出会っていて、
一緒に遊んだりしていたことが判明して、
意気投合したって感じ。」
そう説明すると、まだ、美琴と陽菜は不満そうだった。

「あと実は、元旦に一緒に初詣に行きました。
そして『好き』だと言われましたが、
私にはまだ好きというのがよくわからなくて返事はしてない状態です。」
私は全てを正直に話した。

美琴と陽菜は
「そうなの?あの学校1のイケメンに告白?
すごーい。」
大喜びしてくれた。

「私は『好き』って何?」
私は二人に聞いてみた。
「うーん、『会いたい』とか『もっと知りたい』とか
『一緒にいて安心する』とか『楽しい』とかかな?』
と美琴は言った。
「あとは『特別な存在』ってことかな?」
と陽菜が言うと、
「それ分かる!そうそう、すごく特別な存在!」
と美琴も言った。

『特別な存在』
私は余計分からなくなっていた。