外では少し離れて歩き電車に乗った。

元旦なだけあって電車は混んでいた。
加納先輩と私は向かい合ってドアに前に立っていた。

『この感じ、ちょっとなんか嫌。
違う、いやではなくて恥ずかしいような…。』
私はよく分からない感情になった。

降りる駅に着き、やっと混雑していた電車から解放された。
「人多かったですね。」
私は『ふーっ』っとため息をついた。

私の知らない駅に降り、知らない土地に来ていた。
「ここ、どこなんですか?」
私は加納先輩に質問した。