『なんだったんだろう?あの夢。』
モヤモヤしたままボーっと外を見ていた。

「おはよう。」

「!!!!」
急に声がして私は我に返った。
「あ、加納先輩。おはようございます。」
加納先輩だった。
まあ、ここに来るのは加納先輩だけなんだけど。

「何?朝一でサボり?」
加納先輩に言われ、
「先輩こそ、サボりですかあ?」
と少しからかいながら言った。
2人で笑った。

会話はそれほどないけど、
それぞれやりたいことをやって過ごす1時間。

『この感じなんか心地いい』
私はそんな思いを抱いていた。

それからはちょこちょこ、
加納先輩と一緒に『いつもの場所』で過ごすことがあった。