レインスは彼女に覆いかぶさるようにして、髪に、首に、口づけを何度も落としていく。
「リヴィ、リヴィ……いとしい、リヴィ」
レインスは耳元で何度となく彼女の名を囁く。
なまえ、呼んでくれた。
こんなに幸せなことだとは。
たとえそれが魔の力が生み出す劣情から出た戯言だとしても、リヴィは涙が出るほど嬉しかった。同時に、罪の意識も生まれてしまう。
だが、彼女は、レインスに考える隙を与えたくなかった。理性が融けているうちに、彼をからめとってしまいたかったのだ。
「リヴィ……貴女は……」
掠れた声。そして、レインスは欲情に目を潤ませながらも、彼女をいたわるように愛した。
(すき、すき、レインス様っ。ごめんなさい、ごめんなさい嘘をついて…!でも、すき、だいすき)
そして、リヴィも彼と同じく理性を手放した。



