義理の妹に計画的にハメられたけれど、大好きな幼馴染だけは渡しません!

「絵美、さっきはごめん。ちょっときつく言い過ぎたよな。さっき、家から出ていくのを見かけて、なかなか戻ってこないから探しに来たんだ」

泣いているのが自分のせいだと思っているのか、健太は申し訳無さそうに頭をかいた。
健太が来てくれたことは嬉しかった。

だけど素直には喜べない。
だって健太も花子の味方だから。

「さぁ、一緒に帰ろう。花子ちゃんも心配してるだろうし」
差し伸べられた手を絵美は振り払っていた。

健太の声ではなこの名前を呼ばれることが嫌だった。
こんなのはただのわがままだとわかっているけれど、今は聞きたくなかった。

「絵美お姉ちゃん?」
広場の入口から花子の声が聞こえてきて絵美は息を飲んだ。

こんなところあの子には見られたくない!
咄嗟に立ち上がり、駆け出していた。