あまり心配をかけたくないという気持ちも、頼り過ぎたくないという気持ちも理解はできる。
ただ彼女の場合、少し心配な点がある。実家にいた時も、そうやって気遣って相談したことがあったのではないだろうか。私の頭に、嫌な考えが過る。
「……ラナーシャ、あなたは今までもそうやって気を遣ったことがあったの?」
「……」
「あったのね? それも実家で……」
「……はい」
遠慮がちに頷くラナーシャの表情は暗い。それは気を遣った結果、何かしらの被害を被ったからなのだろう。
彼女の母、ドルピード伯爵夫人はかなり悪辣な人物である。故に被害は、おぞましいものであったはずだ。
「ラナーシャ、今回の場合はそれで良かったかもしれないけれど……いざという時は、助けを求めないと駄目よ?」
「……わかっています。でも、どうしてもお兄様方に迷惑をかけたくないと思ってしまって」
「気持ちはわかるわ。だけど、それは良くないことよ。自分自身を追い詰めるだけだもの」
「そうなのでしょうか……」
「ええ、そうなのよ」
辛い環境にありながら、ラナーシャはそれでも我慢していたのだろう。
マグナス様やもう一人の兄に迷惑をかけたくない。その一心で、二人に言わなかったことがあるのだ。
ただ彼女の場合、少し心配な点がある。実家にいた時も、そうやって気遣って相談したことがあったのではないだろうか。私の頭に、嫌な考えが過る。
「……ラナーシャ、あなたは今までもそうやって気を遣ったことがあったの?」
「……」
「あったのね? それも実家で……」
「……はい」
遠慮がちに頷くラナーシャの表情は暗い。それは気を遣った結果、何かしらの被害を被ったからなのだろう。
彼女の母、ドルピード伯爵夫人はかなり悪辣な人物である。故に被害は、おぞましいものであったはずだ。
「ラナーシャ、今回の場合はそれで良かったかもしれないけれど……いざという時は、助けを求めないと駄目よ?」
「……わかっています。でも、どうしてもお兄様方に迷惑をかけたくないと思ってしまって」
「気持ちはわかるわ。だけど、それは良くないことよ。自分自身を追い詰めるだけだもの」
「そうなのでしょうか……」
「ええ、そうなのよ」
辛い環境にありながら、ラナーシャはそれでも我慢していたのだろう。
マグナス様やもう一人の兄に迷惑をかけたくない。その一心で、二人に言わなかったことがあるのだ。



