目が覚めて、真っ先に目に入ったのは、ただ白いだけの視界。

起きようと思っても、動くことが出来ない。

手足が拘束されているのだ。

強い恐怖を感じ、

「いやぁぁぁ!誰か助けて!」

そう叫んだら、ヒステリックな印象を与えるデザインの眼鏡をかけた中年女性の看護師がやって来て、氷のように冷たい目で私を見下ろし、

「うるさいね」

そう言っただけ。

「トイレに行きたいの…だから、手足のこれ…外して!」

「その必要はないわ。アンタはオムツしてるんだから」

オムツって…。

「どうして、こんなこと…」