「史奈が居ないと淋しいよ。何かあったなら話は聞くし、早く戻ってきてくれたら嬉しいなぁ」

そうか、二人でいることが多いだけに、私が休むと、いのさんは一人になってしまう。

「わかった。明日からは学校行くよ」

「よかった!悩みがあるなら、私には教えてね?あと、これノートのコピー」

「あ…わざわざありがとう!」

ちゃんと、明日からは登校しよう。

恋も友情もなくしたと思っていたが、友達は何も美亜一人だけではない。

今はとてもそんな気分にはなれないものの、いつの日にか…それがいつになるかなど判るはずもないが、また新しい恋をする日も来るのだろう。

出来ることから…まずは再び登校することから始めたい。