甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。





学校では変わりなく生活しているけれど、一条くんや沙蘭くんの秘密を私だけが知っていたり。

私を狙ってくる他グループさんから守られたり。


ドキドキハラハラして大変だけど、見方を変えれば充実した日々を送っている7月の今日。



「だいぶわんこちゃんは千明に慣れてきたよね」


「アタシも思ったわ~!ねえ、おふたりさんって最終的にはどこを目指してるのぉ~?」


「………墓」


「ちょっ!?そんな悲しいこと言わないでったらあ千明ちゃん…!」



あ、いつの間にか消えちゃってる猫葉くん。

最初は「気が合わないと思う」なんて言われたけれど、犬丸はそうでもないと思ってるよ。


一条くんも言ってた。

私と出会ってからアジトに顔を出す頻度が増えた、って。



「千明っ!?いるんでしょう千明……!」



そのときだった。

ピコンと犬丸の耳が立って、一条くんの眉が寄ったのは。