甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。





「俺は犬丸がそこにいるなら1円玉一択」



………ほんのちょっとだけ、テーブルの下からお尻を出した。

お尻だけ、お尻だけね。
まだ他の部分は号泣なのよ犬丸は。



「……こうなったらあれしかないか」



まるで切り札。

そんなものをどこに隠し持っていたんだと、数秒後の犬丸は全力で一条くんに問い詰めることになる。



「来い、犬丸。いま俺に抱きつくと、もれなく限定ルキくんカード付き」



あ、ください。

尻尾を振りながらすぽんっと飛び出した犬丸、無事に一条くんの腕のなか。



「……俺は限定コラボ商品で言ったところのお菓子のほうかよ」


「レアカードすぎるっ!!一条くんもしやこれって隣町のコンビニにしかないやつじゃ…!」


「…たぶん」


「はわわ…っ!犬丸しあわせっ!!素晴らしいよ一条くん…!!!」