「はあ?なに言ってるの、この子」
「ねこっ、猫葉くんが戦ってて……!」
「だから意味わかんない───きゃっ!…リンちゃん?」
私に対して不信感を募っていた女の子の肩を押し退けてまで、目の前に近寄ってくれる。
ふわりと微笑んでくれたから、犬丸のことはしっかり覚えてくれているみたいだ。
「ちょっと~、リンちゃんの知り合いなのー?」
「ごめんなさいね、カラオケはまた今度にして。…犬丸ちゃんウェルカ~ム」
「わっ!」
穏やかでありつつも力は男の子のものだった。
背後で女の子たちが騒いでいたとしても、ルンルンとスキップするような足取りで犬丸だけを連れていく猿飛 凛太郎というひと。
「ちがくてっ、犬丸より猫葉くんのほうを……!」
「犬丸ちゃんが追われていたところを燈ちゃんが見つけて助けてくれたんでしょう?
それならアタシは犬丸ちゃんをお家まで送ってあげなくちゃあね」
「ええっ、いやっ、犬丸は自分で帰れるのでっ!」
「はーっ、燈ちゃん、殺りすぎてないといいんだけれど」



