甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。





「類?お知り合いの方…?」


「…あーっと、…クラスメイトの、子」


「あらそうなの。新しい学校で仲良くできているかとても心配だったのよ~。はじめまして、類の祖母です」


「わっ、どうもっ、犬丸です!あっ、村雨くんとはお友達で…」


「ふふ、犬丸さんね」



そうだ、ここ病院だ。

声のボリュームを落として近づけば、村雨くんはもっともっと迷惑そうな顔。


そうだよね。

休日の病院ってそんなに長く一般診察はしてないから、ここに私がいることに驚いてるみたい。


村雨くんは……定期検診って、言ってた。



「…おばあちゃん、すぐ行くから待合室で待ってて。僕ちょっとマル───、犬丸さんと話したいことがあるから」


「ええ、待ってるわね」



おばあちゃんが見えなくなると、すぐに詰め寄ってくる村雨氏。