甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。





…………ん?

そういえばどこかで聞いた声だ。



「類にはおばあちゃん以上に長生きしてもらわなくちゃなんだから」


「…やめてよ、そーいうこと言うの。おばあちゃんがいなくなったら僕、ひとりぼっちだよ」


「なら、おばあちゃんの言うこと聞いてくれるかしら?」


「……わかった」



子供ではありませんでした。
バリバリ高校生なクラスメイトでした。

名前も知っています。


でも、同一人物だとはどうしたって思えない犬丸がいます。


思わず手にしたジュースを落としそうになった…。



「ぼ、ぼく……?」


「っ!……なんで、こんなとこに」



私に気づいた村雨くん。

顔を青ざめさせてから、居たたまれなさそうにキョロキョロさせた。