甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。





『なっんだよ。お前がスゲー推してくるから期待してたんだけどよ。千明がいるから目立てる、みたいヤツだなー』


『はははっ!そいつなんか総長に合わせるまでもねえよ。わりぃけど、ここってそんな甘ぇーとこじゃねーから』


『千明!おまえが入ってくれんならセットで考えてやってもいいぜ?』



その瞬間の親友の顔と、消えそうな背中だけは俺の心にいつまでも残った。


こうなるって分かってたから俺は紹介なんかしたくなかったんだ。

ただ親友を傷つけられただけ。


こんな組織なんざ終わっちまえ。



『俺、卒業したら0に入ることになったよ』


『……は…?0って…、なんでお前が…』


『“なんでお前が”って、…ふっ、やっぱりずっと俺のこと見下してたんだよな一条も』



なんでお前がそんなところに入らなくちゃいけないんだ───、

俺が言いたい言葉はこれだった。