恋、花ひらく

その時だった。
「母さん、
それ位にして
おいてやれよ。
可哀想だろ。」
振り返るとトモが立っていた。
どうにか間に合った。
「朋稀!あなたいつから
そこに居たの!?」
「いま来たよ。
ユキト、遅れてすまない。
まさか今日だなんて
思わなかった。」
僕はホッとした。