恋、花ひらく

「で、ルームシェアを
している位なんだから、
何処かで
働いているのよね?」
「…えと、学生ですが
一応飲食店に勤めてます。」
これは嘘だ。
すでに辞めている。
「バイトなの?」
「はい。」
「毎月いくらずつ
折半しているの?」
しまった。
これは盲点だった。
僕はここの家賃を知らない。
「どうなの?」
「…いや…それは、その…。」
絶体絶命のピンチ。