病室に戻ったら、
一緒に話を聞いていた
伯父がぽつりと言った。
「…ユキト。
私達と一緒に
暮らさないか?」
「えっ…?」
「少し遠くはなるが
同じ市内だ。
真菜だって居る。」
それはそうだけど、
ここを離れるのは
嫌だった。
学校も辞めたくないし
先生とも離れたくない。
「…ごめん、伯父さん。
それは出来ないよ。
ここには大好きな人が
たくさん居るんだ。
離れたくない。」