春になった。
僕はここの所
調子が優れない。
3月に引いた風邪が
尾を引いているらしく、
体がだるいのだ。
菜々が仕事の傍ら
様子を見に来てくれる。
「ユキト。調子どう?」
「うーん…だるい。」
「そっかぁ…
熱は無い
みたいだけどね。」
「うん…。」
「あまり長引くようなら、
病院行こうね。」
「ありがと。」