ふと、菜々が言った。
「…ユキト?どうしたの?
ぼーっとして。
具合でも悪い?」
はっと我に返る。
「…大丈夫。
ちょっと
考え事してた。」
「良かった。
また具合悪くなって
デート潰れるのかなって
不安だったよ。」
「…ごめんな、菜々。
いつも不安にさせてる。」
「私…怖いんだ。
寝る前に、
明日ユキトが
起きてこなかったら
どうしようって
いつも考える…
失礼だよね。」