休憩のために飲食店に入る。
僕は何も頼まない。
食べれないし。
菜々と向かい合って座る。
「さっきの映画、
良かった?」
「うん、なかなか
切なかったよ。」
「私もうボロボロ。
だめねぇ、
あんなのに弱いみたい。」
菜々は笑う。
僕はこの笑顔を
あとどれ位
見る事が
出来るだろうか。
考えたらダメだと
解っていても、
やはり頭を
チラつくのは
そればかりだ。