「そう言われて、私…
昨日お兄ちゃんの
部屋に行ったの。
寝てたけど。」
「そっか、来てたのか。」
「うん…あまりにも
気持ち良さそうだったから
声は掛けなかったよ。」
「ははっ、何だそれ。
起こしても
良かったのに。」
真菜はそれには答えず、
こう言った。
「…お兄ちゃん、
生きてね。」
「あぁ、解ってるよ。
生きるよ。」
途中で諦めたりなんか
絶対にするもんか。
負けるもんか。
生きてやる。
僕はこの日そう
神様に誓った。