夜、伯父が来た。
退学になってしまった
ことを告げると、
複雑な顔をしていたが、
やがて言った。
「今度こそ、
こちらへ
来てくれないか?」
そら来た。
「嫌だよ。
しつこいなぁ。」
「学校を辞めたんだ、
こっちに居る必要も
無くなったじゃないか。」
確かにそうだけど。
「でも、菜々と
離れたくないんだ。」
「いいじゃないか。
菜々さんも
一緒に住めば。」
びっくりだった。