2月に入った。
2月15日は陸玖の誕生日。

「美優、今日、買い物付き合ってくれない?」
私は陸玖の誕生日プレゼントを買うために美優を誘った。
「うん、いいよ。」
美優は快く承諾してくれた。

ショッピングモールに行き、美優と陸玖の誕生日プレゼントを選んだ。
散々悩んだ結果、パワーストーンに決めた。

プレゼントを選んだあと、美優とカフェで休憩した。

「ねえ、美月。本当にこのままでいいの?」
美優は突然言い出した。
「え?」
私は驚いた。

「陸玖くんは『好き』っていってくれたんでしょ?
でも美月は言わないままでいいの?
陸玖くんだっていろいろ考えた結果、言ってくれたと思うよ。」
私は黙ってしまった。
「わからない。本当は自分がどうしたいのか。
自分で自分の気持ちがわからない。」
私は自分の気持ちにフタをしていたのだ。

「美月。ちゃんと考えて。
自分の気持ちを最優先にしてもいいんじゃないかな?」

『私の気持ち・・・』
『私の気持ち・・・』