クリスマスイブ。
ちょうど高校は冬休みに入った。

私は何も予定がなかったから、部屋で動画配信を見ていた。
陸玖は出かけていないようだった。

お母さんはいたため、一緒に昼ご飯を食べた。
「美月ちゃん、これクリスマスプレゼント。」
お母さんから包装してあるプレゼントをもらった。
「え!ありがとうございます。」
中を開けてみるとマフラーだった。
「毎年、本当にありがとうございます。」
私もお母さんにキーホルダーを渡した。
お母さんは喜んでカバンにつけてくれた。

「美月ちゃん、今日は夜勤で本当ごめんね。
一緒にパーティーしたかったけど。
お父さんもちょうど当直らしくて。
陸玖もバイトでいないのよね。」
陸玖がバイトをしていることをはじめて知った。

「え?陸玖バイトしてるんですか?」
私は驚いて聞いた。
「あれ?知らなかったの?夏休みぐらいからバイトしてるのよ。」
私は全然気づいていなかったのだ。
『知らなった。』とてもショックをだった。

夕方になり、お母さんは仕事に出かけた。
「お仕事頑張ってくださいね。」
私は平気な顔してお母さんを見送った。
でも内心は寂しかった。
心も美優も彼氏がいるから一緒に過ごすらしいし、まさかの一人ぼっちのクリスマスになった。

部屋で動画配信を見ていてもつまらない。
ゴロゴロ、モジモジしていると、玄関のドアが開いた。

「ただいま」
陸玖が帰ってきたようだった。
私は慌てて玄関のほうへ行った。