家事や掃除を終わらせ、11時になっていた。

陸玖の部屋の戸をノックし、ドア越しに
「これから買い物に行こうと思うけど、本当に陸玖も行く?」
と聞いてみた。

「行くからちょっと待ってて。」
との返事があった。

「わかったよ。」
と返事し、リビングに戻って行った。

『本当に行くんだ。』
私はなんとなくウキウキしていた。
『陸玖と出かけるなんて初めてかもしれない』
そんなことを考えていると、すぐに陸玖が2階から降りて来た。

「お待たせ。行こうか。」
陸玖と買い物にいくために家を出た。

ショッピングモールまで2人で歩いていった。
買い物だけのつもりだったが、陸玖が
「ねえ、ちょっとだけ見て行ってもいい?」
と言い出した。
時間がないわけじゃないし、私は承諾した。