3つ目の部屋へと続くドアを開けると、そこは今までにない和室だった。

降り立った足には畳の柔らかな優しい感触が伝わってきて、少しだけ心が柔らかくなる。

部屋の中にあるのは背の高いテーブルや椅子ではなく、座卓や文机だ。

テレビなども置かれているけれど、唯一背の高い家具は本棚だけだった。

この本棚も今までにない重厚感がある。

3人が部屋に降り立つと入ってきた壁のドアは音もなく閉まって、鍵が駆けられた。

同時にゲームスタートだ。

壁際の天井から水が流れ落ちてくる。




「座卓の上になにかある」