ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜

「どうしたの?」




顔を向けるけれど、春美はこちらを見ない。

なにか恐ろしいことに気がついてしまったような、そんな雰囲気があった。




「あのさ、そんなこと、絶対にないと思うんだけど……」




もごもごと口ごもって、言いづらそうにしている。




「なんでも、感じたことを言ってくれていいよ?」




梨乃が促すと、ようやく春美は顔をこちらへ向けた。




「もしかしてこのゲーム、本物なんじゃないかなって思って」




早口になった春美の言葉に梨乃は絶句する。

文秋も細い目を大きく見開いた。