ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜

「ただの段ボールが家具に見えたり、マネキンが自分たちを襲ってくるゾンビに見える。この技術は最先端なんだ。これによって低予算でリアルなゲームを体験することができる。これが、我々ゲームスターダムが開発した最新ゲームなんだよ。どうやら、体験版ではうまく行ったみたいだね」




これが、最先端ゲーム……。

文秋は愕然として立ち尽くす。

自分の知っているゲームとは全く異なる、安全かつリアルな脱出ゲーム。




「これからこのゲームは本格的に世に出ることになる。そのときにはまた、君たちを誘うよ」




大元の言葉に文秋はゆるゆると左右に首を振る。




「もう……ゲームはこりごりです」




弱い声でそう伝えると、大元に背を向ける。

すべて仮想空間で起こった出来事。

すべてが偽物。

今度はその恐怖心が3人の胸にふつっと湧いてくる。




「もう二度とゲームなんてしない。これからは真面目に勉強をするよ」




建物から出た文秋はそうつぶやいたのだった。