ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜

梨乃の言葉に大元が頷く。




「嘘だ! だって、俺達はゾンビと戦って、水につかってここまで来たんだ!」




それは夢じゃない。

全部現実で、その時時の恐怖は鮮明に記憶している。




「我々のVR技術だよ」




大元が胸を張って答える。

VRとは仮想空間が目の前に広がっているように見える技術のことで、主にゲームなどに用いられている。

もちろん、文秋も経験済だった。




「VRで本当の怪我はしない!」




叫んでから、ハッとした。

そう、梨乃も春美も、怪我はしていなかった。