ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜

梨乃が足首に撒いていた布切れを取る。

そこには怪我の痕はなく、血も出ていない。

春美も動揺だった。

ネジを回すために剥がれてしまった親指の爪も、綺麗に治っている。




「どういうことだ……?」




愕然とする文秋はふと自分の体が濡れていない事に気がついた。

髪の毛も、服も乾いている。

あれだけ全身がずぶ濡れになったのに、こんなに早く乾くはずもない。

3人が混乱したように顔を見合わせる中、大元が得意げにモニターへ視線をやった。




「君たちもこっちにきて確認してみるといい」




そう言われて恐る恐るモンターに近づいていく。

モニターにはそれぞれの部屋と通路が映し出されている。

確かにそこは自分たちが脱出してきた部屋だけれど、明らかになにかが違った。




「家具がない……?」