ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜

「ヒッ!」




小さく悲鳴を上げてその場から逃げようとするけれど、水が邪魔をしてうまく動けない。

逃げものだった暖炉の奥から出てきたのは、土色の肌を持つゾンビだったのだ。

(7)の鍵を回したタイミングで出現するようになっていたみたいだ。




「逃げて!!」




テーブルの上で春美が叫ぶ。

梨乃は懸命に両手で水をかき分けて部屋の奥へと逃げていく。

文秋は十分にソンビを距離を取りなが(8)の数字が書かれた鍵穴へと少しずつ近づいていく。

こんなタイミングでゾンビが出てくるなんて……!

あと少しで脱出できるはずなのに、その希望が梨乃の中から消えてしまいそうになる。

ゾンビはターゲットを文秋に決めたようで、水の中を進んでいく。

梨乃たちと同じように胸の付近まで水に浸かっているはずなのに、その動きは驚くほどに早い。




「そっちはダメ!」