左端に置かれていた猫のぬいぐるみを調べていた文秋が焦りの混じった声でつぶやく。
水位は否応なしに上がってくる。
文秋はまだまだ平気そうだけれど、梨乃と春美は太ももの上まで水が迫ってきていた。
ヒヤリと冷たい水は、真夏でも肌を刺すように冷たい。
日光に当てて温めていない、真水が使われているかだろう
。
それからは無言になって何体ものぬいぐるみを確認していった。
ぬいぐるみはどれも色合いが違い、重さが違い、質感も違うものたちだ。
そこになにかヒントがあるのかもしれないと思ったけれど、暖炉の上としか指示されていないからわからない。
静中空間で水の音だけが常に聞こえてきていると、なんだか気分が落ち込んできてしまう。
一定のリズムで、決して乱れることなく流れ続ける水。
森林の中などでこの音を聞いていれば心地よかったのかもしれないが、ここではその音は死へのカウントダウンだった。
3人の顔にははっきりとした焦りの色が滲んできていて、梨乃の呼吸は短くなっていた。
強いストレスにメマイを感じても手を止めている暇はない。
次から次へとぬいぐるみを調べていく。
と、そのときだった。
文秋がウサギのぬいぐるみを手にしたとき、その後方でなにかがチャリンと音を立てたのだ。
無言で作業を初めてから、初めて聞く水温以外の音に全員の手が止まった。
水位は否応なしに上がってくる。
文秋はまだまだ平気そうだけれど、梨乃と春美は太ももの上まで水が迫ってきていた。
ヒヤリと冷たい水は、真夏でも肌を刺すように冷たい。
日光に当てて温めていない、真水が使われているかだろう
。
それからは無言になって何体ものぬいぐるみを確認していった。
ぬいぐるみはどれも色合いが違い、重さが違い、質感も違うものたちだ。
そこになにかヒントがあるのかもしれないと思ったけれど、暖炉の上としか指示されていないからわからない。
静中空間で水の音だけが常に聞こえてきていると、なんだか気分が落ち込んできてしまう。
一定のリズムで、決して乱れることなく流れ続ける水。
森林の中などでこの音を聞いていれば心地よかったのかもしれないが、ここではその音は死へのカウントダウンだった。
3人の顔にははっきりとした焦りの色が滲んできていて、梨乃の呼吸は短くなっていた。
強いストレスにメマイを感じても手を止めている暇はない。
次から次へとぬいぐるみを調べていく。
と、そのときだった。
文秋がウサギのぬいぐるみを手にしたとき、その後方でなにかがチャリンと音を立てたのだ。
無言で作業を初めてから、初めて聞く水温以外の音に全員の手が止まった。



