物音は、玄関だと思ったけど…もちろんそこには誰もいなくて。 それでも私は、玄関の扉を開けて寝巻きのまま外へ飛び出した。 夜中だから外の灯りも少なくて、ほとんど何も見えない。 見えるのは…… ただひとつ。 愛しくて、 触れたくて、 仕方がなかった 君の姿。