ファミレスで食事しながら、あやめは言う。 「うちの会社の人があなたのことを妖刀だと思っているみたいなんですよ」 「なんだって?」 いや、ちょっと違いますかね? とあやめは言いかえる。 「あなたを刀だと思ってるかは知らないんですが。 『ムラマサ、実在してたの?』 そう言われたんです」 村正は、ふうんと適当な相槌を打ちながら、メニューを眺めていたが。 「そうだ。 子どもを連れてこよう」 と呟いた。 いや、何処からっ!? 誰の子をっ!?