何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

“世の中、そんなことよりもっとツライことなんか山程あるよ”

“心に傷を負った仲間”


あれは蒼空のSOSだった。


一人になれる場所だと言って滝を教えてくれたのも。


やっぱり、私が思った通り、蒼空がかけてくれた言葉は本当は蒼空がかけてもらいたい言葉だった。 


“俺の前では無理して振る舞わないでよ”

「私の前では無理して振る舞わないでほしい」


“俺は、素の花純と仲良くしたい。無理して笑う花純じゃなくて”

「私は…素顔の蒼空と仲良くしたいよ。仮面を被った蒼空じゃなくて」


私は、この言葉が嬉しかった。


この言葉に救われた。


今度は私が救いたい。


「花純は不思議な子だね。いつも俺の心を読まれてる気がする」


「お互い様だよ…」


蒼空は初めて会ったその日から、私の心を見透かしていた。


私の傷をいち早く見抜いたのは他の誰でもない。


初対面だった蒼空。


親でさえちっとも気づいてくれなかったというのに。