何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

窓ガラスに映る蒼空の顔が怖い。


「ねぇ蒼空…。蒼空が私を救ってくれた。居場所がなかった私に居場所をくれた。本当に嬉しかったんだ。今の私があるのは、蒼空のおかげだよ。だから今度は私が―」


「俺は大丈夫。花純は心配しすぎなんだって」


また、そうやって仮面を被る。


顔は笑ってるのに、心は笑ってない。


「蒼空が私にしてくれたこと、本当は自分がしてもらいたいことなんじゃないの?」


「もー、どしたの?花純こそ変だよ」


ニコニコ笑ってはぐらかされる。


一瞬見えた素の蒼空は、こうやって偽りの笑顔で掻き消えてしまう。


「……蒼空のことが心配なの」


このまま壊れちゃうんじゃないかって。


無理して自分を見失うんじゃないかって。


「本当の蒼空を知りたい。仮面を脱いだ、茅野蒼空を知りたいよ」


仮面を被った蒼空をジッっと見つめる。