何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

蒼空の優しそうな雰囲気は、お父さん譲りなのかもしれない。


「今日はどうしたの?」


「あの…蒼空は…元気ですか…?」


「うーん。夏バテでちょっとね」


夏バテ…。


じゃあなんで連絡くれないんだろう。


夏バテなら夏バテと教えてくれてもいいのに。


真中さんにも連絡してないみたいだし…。


そんなにしんどいのかな…。


「蒼空は大丈夫なんですか…?」


「今はまだグッタリしてるけど、大丈夫だと思う。もうしばらくしたら学校にも行けるかな」


「そうですか…。蒼空に会えませんか?」


さすがに迷惑か…。


お見舞いの品も何もないし…。


「今は人に会える様子じゃないからちょっと…。森下さんが心配してくれてることは伝えとくから、それでもいいかな?ごめんね」


非常識なことを言ってしまったのに、お父さんは物腰柔らかに答えてくれた。


「そうですよね、すみません。ありがとうございます」


他人に高圧的なうちの父親とは全然違う…。


いいなぁ…こういうお父さん…。


「せっかく来てくれたのにごめんね。あ、そうだ、ちょっと待っててくれる?」


「あっ、はい…」


家の中へと戻っていくお父さん。


チラっと見えた室内は、整っていて綺麗だった。