何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)


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【蒼空、大丈夫?皆心配してるよ。連絡ください】


既読はつくんだけどなぁ…。


やっぱり家に行ってみよう。


来ないでって言われたけど、連絡がつかなくなった今、そんなことは言ってられない。


最近おじいちゃんが買ってくれた赤色の自転車に乗り、蒼空の家を目指す。


西陽がキツい夕方、夕陽に向かって突き進む。


蒼空が最後に学校に来たのは一週間も前。


絶対にただの風邪ではない。


何かよくない病気だったらどうしよう…。


入院してるとか…?


ううん、そんな悪い想像なんてしちゃダメ。


蒼空は元気だ。


そうに違いない。


人通りのない田舎道を自転車で爆走する。


尋常じゃない汗が滴り落ち、服の中が気持ち悪い。


「あっつい…」


東京の夏より遥かに暑い。


蒼空の家まではあと5分くらいのはず。


一度停まって蒼空からのメッセージを確認したけど、何も届いていなかった。


「よし」


蒼空のご両親には会ったことがない。


緊張するけど、頑張るしかない。