何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「元気出しなって」


真由が背中をポンッと叩いてくれた。


私の気持ちに気づいているんだろう。


この恋が叶わない恋だということにも、気づいている。


「真中さん。蒼空から連絡来たら教えてくれないかな…?」


私にではなく、真中さんに来るはずだから。


「うん、わかったー。そっちこそ、連絡来たら教えてよ」


「うん、もちろん」


真中さんに連絡せず、私にだけ来ることなんてないと思うけど。


可能性が1ミリでもあれば嬉しいな…。


蒼空、元気かな…。


元気じゃないから休んでるのか…。


どうして何も教えてくれないんだろう。


先生に聞いても“知らない”の一点張り。


「きっと、大丈夫だよ」


萌音が言う。


「アイツの生命力、エグいから。クラス全員インフルかかった年に、蒼空だけ感染しなかったぐらい」


律が笑う。


「信じて待つしかないよね〜…」


真中さんがボソリと粒やいて、始業のチャイムが鳴った。


今日も蒼空は現れなかった。