何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

家に行ってみたいけど、前に連絡したときに“来ないで”と言われてしまったから行くに行けない。


「紬、何か聞いてないの?」


真由が真中さんに話しかける。


真中さんも最近は元気がない。


きっと、蒼空がいないからだろう。


真中さんと仲が良い子たちが話しかけても、心ここにあらずといった様子が続いている。


「逆に聞きたいんだけど。森下さん、何か知ってる?」


真中さんから話しかけてくれたのは初めてだ。


藁にもすがるような思いなのが伝わる。


でも…。


「ごめんね、何も知らない。真中さんも?」


返事の代わりに落胆の表情が返ってきた。


机に突っ伏してため息をつく。


真中さんも知らないんじゃ、私にはどうしようもない。


残念だけど、私と真中さんじゃ蒼空に近いのは真中さんだ。


真中さんには敵わない。


「紬、寂しすぎて干からびそう」


首の角度を変えて蒼空の席を見つめる真中さんが可愛い。


蒼空はこんな可愛い子に好かれてる。


私なんて、足元にも及ばないや…。