何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「ううん。俺の方こそごめんね。キツイ言い方しちゃって」


どこまでも優しい。


蒼空は何も悪くないのに。


むしろ感謝すべきは私なのに。


「ごめんね、ありがとう…蒼空」


「ん。帰ろっか。森下さん、心配してるよ」


「うん…」


星空の下、蒼空と二人並んで歩く。


静かな夜だ。


虫の声しか聞こえない。


車の音も、バイクの音も、大学生が騒ぐ声も、何もない。


「こんな時間までごめんね」


蒼空の家の門限は大丈夫なんだろうか。


「へーき。でも、次からは暗くなる前には帰りなよ」


「うん。ごめんなさい」


蒼空が何か言いたげに私を見つめる。


「ん…?何…?」


「……いや、別に」


「ごめん…怒ってる…?」


どうしたのかな…。


やっぱり、迷惑かけちゃったし怒ってるよね…。


あちこち探し回ってくれたんだと思うし、萌音たちに連絡してくれたのもきっと蒼空。


「ごめんね…」