何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

ザク…ザク…


土と落ち葉を踏みつける音だけが静かに響く。


「一本道とはいえ、迷ったら危ないから夕方には帰りなよ」


諭すような柔らかい口調。


「いいの」


迷って遭難したって構わない。


ここに来る前はどうせ死ぬつもりだったんだから。


突然、蒼空が止まった。


止まりきれずその背中にぶつかる。


「あ、ごめ―」


「“いいの”って何。俺がどんだけ心配したと思ってんの」


真っ直ぐに怒りの視線をぶつけてくる。


眉間にシワを寄せ、鋭い目つきで睨む蒼空。


「蒼空…?」


「俺だけじゃない。森下さんたちも、萌音も、紬も、花純のこと探してた。心配してた。スマホ、見てみろよ」


言われた通りスマホを見てみると、おじいちゃんおばあちゃん、蒼空、萌音、真由、律からメッセージが届いていた。


不在着信も何件も溜まっている。