何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

恋する乙女の杏は案外自信無さげで、いつもの杏らしくない。


「自信持ちなよ。誰もが杏と竜也は付き合うと思ってるんだから」


そんなふうに、私は杏の恋愛相談に乗っていた。


本当に、純粋な気持ちで杏を応援していた。


「ねぇ花純!あたし竜也に気持ち伝える」


ある日、杏がそう宣言してきた。


ついに、この日が来たか。


やっと、二人が付き合い始めるんだ。


「絶対上手くいくよ!」


不安そうな顔をする杏の背中を押す。


竜也が杏の告白を断るはずがない。


「ありがと、花純。じゃあ行ってくる」


次に杏に会うときはとびきりの笑顔なんだろうな。


親友の幸せが嬉しかった。


杏はあぁ見えて恋愛経験が少なく、彼氏がいたことがない。


ついに初カレかぁ。


いいなぁ。


そんな呑気なことを考えながら、その日は帰路についた。