何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

こんなに気さくで明るい蒼空が、暗い人だったとは到底思えない。


「どうやって今みたいな明るい蒼空になれたの?」


「んー。仮面を被ることかな」


「仮面?」


「そ。明るい奴っていう仮面を被って生活して、家に帰ったら仮面を脱ぐ。その繰り返しをしてたら、いつのまにか仮面なしでも明るくなってた」


明るい仮面…。


「…無理して振る舞うの、ツラくないの?」


私には無理だった。


自分を偽ることはできなかった。


もっと明るくなればいじめられなかったかもしれないって、わかってたのにできなかったんだ。


「世の中、そんなことよりもっとツライことなんか山程あるよ」


そう吐き捨てた蒼空の目は真っ黒だった。


この世のすべてを憎んでいるような、キツく光の無い瞳。