何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「はぁー!?紬になら何してもいいと思ってるでしょっ。ほんと酷い!」


真中さんが立ち上がって怒り、教室がドッと笑いに包まれる。


なにこのあったかい教室…。


同じことが前の学校で起きてたら、真中さんの友達だけが笑って、他の人たちは一ミリも笑わない。


陽キャだけが楽しんで、陰キャに人権はない。


なのに、ここは違う。


文字通り“みんな仲良し”な教室なんて本当にあるんだ…。


「花純ちゃん、大丈夫?」


前の席の子がティッシュを差し出してくれた。


「ありがとう…」


泣いてしまったとき、心配してくれる人がいる。


それだけでまた涙が出るほど嬉しい。


それだけじゃない。


休み時間になると、クラスの子たちがたくさん話しかけてくれた。


誰とも会話をしないまま一日を終えるばかりだった。


私って、空気じゃないんだ。


クラスの子と話してもいいんだ。